【保存必須】Claude Code サブエージェント 設定見直しガイド

- 既定がOpus 5になるのはMaxやAPIなど。Pro・Team Standardは既定Sonnet 5のままで、プランで結論が変わります
- メインの会話から呼んだ担当を1段目と数え、担当から別の担当を続けて呼べる範囲が3段階までに戻りました
- 2026年7月24日公開のv2.1.219でclaude-opus-5が新しい既定Opusになり、AIが一度に参照できる文章量は100万トークンへ拡張されました。トークンはAIが文章を処理する量の単位です
- 担当定義の`model`を省略すると、1〜3段目の担当にメイン会話と同じAIが適用されます
- `effort`はAIが回答前にどの程度検討するかを決める設定です。Opus 5では初期値が`high`のため、不要な検証指示は処理量を増やします
Claude Codeのサブエージェントとは、メインの会話から調査や執筆などを任せる別の担当AIです。
この担当AIがさらに別の担当AIを呼ぶ構成では、設定ファイルを一行も変えていないのに動作が変わる状況が2026年7月に起きました。
原因は2026年7月24日公開のv2.1.219です。
利用者がAIを指定しないときに自動選択される既定Opusがclaude-opus-5に変わり、担当AIを続けて呼べる段数も変わりました。
どちらも構成ファイルの外側にある既定値です。
この二つの変更は同じ担当構成に影響します。
呼び出せる担当が増え、その担当のmodel設定が空欄なら、追加された担当にも新しい既定AIが適用されるためです。
自社の構成を更新して確かめたところ、影響を受ける担当定義と受けない担当定義は明確に分かれました。
v2.1.219で実務に効く変更は2点
AIを指定しないときに使われるOpusがclaude-opus-5に変わった
公式リリースノートには、claude-opus-5を新しい既定Opusとして追加し、AIが一度に参照できる情報量を100万トークンへ増やしたと記載されています。応答を速く返すfast modeの料金は、100万トークンあたり入力10ドル/出力50ドルです(v2.1.219 リリースノート)。
選べるAIが増えただけなら、使わない環境には影響しません。
AIを指定していない担当にもclaude-opus-5が適用されるところが実務に影響します。
担当AIを続けて呼べる範囲が3段階に戻った
同じリリースには、サブエージェントを3段階まで続けて呼べるようになり、CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH=1で追加の呼び出しを止められるとあります。
メインの会話から直接呼ぶ担当を1段目、その担当が呼ぶ担当を2段目、さらに呼ばれる担当を3段目と数えます。
直前のv2.1.217〜218では初期値が1だったため、直接呼ばれた担当から別の担当を追加できませんでした。
| バージョン範囲 | AIを指定しない場合に使うOpus | 担当を続けて呼べる段数 | 利用者が変更できるか |
|---|---|---|---|
| v2.1.172〜v2.1.216 | Opus 4.8 | 5段階 | 変更できない |
| v2.1.217〜v2.1.218 | Opus 4.8 | 1段階(直接呼ばれた担当から追加できない) | 変更できる |
| v2.1.219以降 | claude-opus-5(AIが一度に参照できる文章量は100万トークン) | 3段階 | 変更できる |
翌7月25日のv2.1.220は不具合修正で、2026年8月上旬時点ではv2.1.223まで更新が進んでいます。
まず確認すべきは自分の既定AIが本当に変わったか
プランによって既定AIが違う
ここを確認せずに設定を触ると、原因の切り分けができなくなります。
公式のモデル設定ドキュメントでは、Max・Team Premium・Enterprise従量課金・Anthropic API、そしてAWSとGoogle CloudのAgent Platformが既定Opus 5、Pro・Team Standard・Enterpriseのシート契約が既定Sonnet 5、Microsoft FoundryがSonnet 4.5と整理されています。
Pro契約のまま「既定がOpus 5になった」と話が進んでいる場合、その前提から間違っています。
v2.1.219未満ではOpus 5が選択肢に出ない
同じドキュメントに、Opus 5はv2.1.219以降、Sonnet 5はv2.1.197以降が必要と明記されています。
バージョンを上げていない環境では、そもそも今回の変更は起きません。
チーム内で動作が食い違うときは、最初にバージョンの差を確認します。
確認手順は二つです。
claude --versionでバージョンを控え、Claude Codeの中で/modelを実行し、実際に使われているAIの名前を確認します。
この二つを控えてから、設定ファイルの話に進みます。
| プラン・契約形態 | v2.1.218までの既定AI | v2.1.219以降の既定AI | 取るべき対応 |
|---|---|---|---|
| Max / Team Premium / Enterprise従量課金 / Anthropic API | Opus 4.8 | Opus 5 | modelを指定していない担当を一覧にする |
| AWS・Google CloudのAgent Platform | 公式表に記載なし | Opus 5 | modelを指定していない担当を一覧にする |
| Pro / Team Standard / Enterpriseシート契約 | Sonnet 5 | Sonnet 5 | 既定AIは変わらない。担当を続けて呼べる段数だけ確認する |
| Microsoft Foundry | 公式表に記載なし | Sonnet 4.5 | v2.1.219以降に使われるAIを確認する |
Pro・Team Standard・Enterpriseのシート契約は2026年8月時点でも既定Sonnet 5のままです。社内で結論が食い違うときは、まず契約形態を揃えて確認してください。
3つの制限がそれぞれ数えているもの
メインの会話から呼んだ担当を1段目と数える
公式サブエージェントドキュメントでは、メインの会話から直接呼んだ担当を1段目と数えます。
設定値が3なら、1段目の担当、その担当が呼ぶ2段目、さらに呼ばれる3段目まで動かせます。
メインの会話はこの3段階に含めません。

上限に達したときの挙動はforkだけ違う
設定した段数に達したサブエージェントからは、別の担当AIを呼ぶためのAgentツールが取り除かれます。
ただし会話を分岐するforkでは、Agentツールは一覧に残り、呼び出そうとするとエラーを返します。
通常の呼び出しとforkでは表示が異なるため、ログ確認時は分けて判断します。
同じ時点で動かせる担当20と起動から終了までに呼べる担当200は別の制限
担当を何段先まで呼べるかという制限のほかに、数え方が異なる制限が二つあります。
同じ時点で動かせる担当は初期設定で20です。
Claude Codeを起動してから終了するまでの作業1回で呼べる担当は合計200で、v2.1.212以降は設定値を増やせますが、制限自体は解除できません。
サブエージェントを呼べないときは、どの数値に達したかを分けて確認する必要があります。
| 制限が数えるもの | 初期設定 | 変更に使う設定名 | 制限に達したとき |
|---|---|---|---|
| 別の担当を何段先まで呼べるか | 3段階(v2.1.219以降) | CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH |
Agentツールが除去される。forkではツールが残りエラーを返す |
| 同じ時点で動かせる担当数 | 20(v2.1.217以降) | CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTS |
新しい担当を呼べない |
| Claude Codeを起動してから終了するまでに呼べる担当数 | 合計200(v2.1.212以降) | CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENTS_PER_SESSION |
新しい担当を呼べない。制限自体は解除できない |

自社の構成で3段階の呼び出しを試した
検証した構成と手順
私が運用している記事制作では、メインの会話から編集役を呼び、その編集役がリサーチ役と執筆役を呼びます。
編集役が1段目、リサーチ役と執筆役が2段目です。
v2.1.217〜218のあいだは、2段目のリサーチ役と執筆役を呼べない状態だったはずです。
v2.1.219へ上げたあと、執筆役から校正役を呼ぶ3段目を追加して確認しました。
確認日は2026年8月上旬、バージョンはv2.1.219系です。
既定AIの変更前後で変わった動作
はっきり変わったのは、担当定義の先頭にある設定欄(frontmatter)にmodelを書いていなかった担当です。
これらの担当には、メイン会話と同じAIが適用されました。
既定がOpus 5に切り替わった環境では、3段目の校正役までOpus 5で動きます。
一方、トークン消費量と所要時間については、同一条件を揃えた比較がまだ取れていません。
プロンプトも入力もタスクごとに揺れるので、数値として出せる段階ではないという判断です。
変わらなかったところ
frontmatterでmodelを明示していた定義は、既定の変更を受けませんでした。
指定したAIのまま動きます。
3段目の校正役も、環境変数を書き足さずに呼び出せました。
担当定義の先頭にある設定欄(frontmatter)で`model`を指定しているサブエージェントは、既定AIの変更を受けません。見直すのは、`model`を書いていない担当と、2段目以降に呼ばれる担当です。
担当ごとのAIを指定しないと費用が増える
AIを指定していない担当にはメイン会話と同じAIが適用される
サブエージェントが使うAIは、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL → 呼び出し時のmodel → 担当定義先頭のmodel → メイン会話のAI、の順で決まります(Agent SDK ドキュメント)。
先に書かれた設定が優先されます。
v2.1.196以降、inheritと書くことは、AIを指定しない場合と同じ扱いです。
担当定義のmodelを省略すると、その担当にはメイン会話と同じAIが適用されます。
既定がOpus 5になった環境では、1〜3段目の担当すべてがOpus 5で動く可能性があります。
Opus 5を使う担当が増えれば、その担当が処理した分だけ費用も増えます。

effortの既定はhigh
effortは、AIが回答を出す前にどの程度検討するかを調整する設定です。
Opus 5とSonnet 5ではlow / medium / high / xhigh / maxの5段階があり、**Opus 5の初期値はhigh**です(What's new in Claude Opus 5、Effort)。
さらに公式のプロンプティングガイドは、「Opus 5は指示されずとも自己検証するため、最終検証ステップやサブエージェントによる検証といった明示的な検証指示は削除すべきだ」としています(Opus 5 プロンプティングガイド)。
旧世代のAI向けに「必ず検証せよ」と書き込んだ定義文をそのまま使うと、不要な検証でトークン消費量が増えます。
私の構成にも、この種の指示が複数の定義に残っていました。
通常利用とfast modeの料金差
Opus 5は100万トークンあたり入力5ドル/出力25ドルで、前世代のOpus 4.8と同じ料金です(Opusページ)。
ただし、応答を速く返す代わりに単価が上がるClaude Codeのfast modeでは、100万トークンあたり入力10ドル/出力50ドルになります(前掲リリースノート)。
既存構成の見直し手順
確認する項目
上から順に見ていきます。
- 契約プランの既定AI:契約形態と
/modelの表示を照合する。既定がOpus 5なら以下をすべて実施する - 担当定義の
model未指定:定義ファイルを全件検索し、費用を抑えたい担当にmodelを指定する - 2段目以降に呼ばれる担当:どの担当が次の担当を呼ぶかを図にし、必要な段数を環境変数で固定する
- 定義文に残る検証指示:「検証」「必ず確認」などで検索し、1定義ずつ削って品質を比較する
- 一度に動かす担当数と作業1回の合計数:担当を呼べないとき、どちらの制限に達したかを確認する
定義が10本を超えていると、記憶だけでは抜けます。
私の場合、modelを書いていない定義が想定より多く残っていました。
呼び出せる段数を環境変数で固定する
担当を2段目まで呼べるようにするなら、Claude Codeの設定ファイルsettings.jsonにある環境変数欄envへ、"CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH": "2"と書きます。
直接呼ばれた担当から別の担当を呼べないようにするなら"1"です(公式サブエージェントドキュメント)。
推測:特定の呼び出し段数を前提にした作業手順は、小さな修正を含む更新版(パッチリリース)で再び動かなくなる可能性があります。
初期値に任せず、必要な段数を設定ファイルに明記しておくほうが安全でしょう。
検証指示を削って実測で比べる
検証指示の削除は公式ガイドの推奨ですが、品質への影響は自分のタスクで確かめるほかありません。
一度に全部消さず、まず1つの定義から削り、同じタスクを流してトークンと時間、成果物の質を比べます。
2段目までで足りるなら、3段目の担当を使わない判断も妥当です。
担当から別の担当を呼ぶ回数が増えるほど、担当間で作業情報を渡すためのトークンが増えます。
私の構成でも、校正役はメイン会話から直接呼ぶ形に戻しました。
settings.jsonとサブエージェント定義の実例
担当を2段目まで呼べるようにしたsettings.json
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH": "2",
"CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTS": "10",
"CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL": "claude-opus-5"
}
}
担当を2段目まで呼べるようにし、一度に動かす担当数を初期値の20から10へ下げ、全サブエージェントが使うAIを指定した例です。
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODELは最優先の設定なので、ここに書いたAIが各担当定義のmodelより優先されます。
Sonnet系やHaiku系を使いたい場合のAI識別名は、/modelの表示に合わせて置き換えてください。
modelを明示したサブエージェント定義
---
name: proofreader
description: 原稿の誤字脱字と事実関係の食い違いを指摘する
model: claude-opus-5 # 省略するとメイン会話と同じAIが適用される
tools: Read, Grep
---
原稿を読み、誤字脱字と、本文内で食い違っている記述を指摘してください。
出力は指摘の一覧のみ。修正後の原稿は出力しません。
<!-- 削除した記述:
「指摘後に必ず全体を再検証し、検証結果を報告すること」
Opus 5 は指示なしで自己検証するため、公式ガイドに従って削除 -->
modelを1行足すこと、そして旧世代向けの検証指示を削ること。
変更点はこの二つだけです。
よくあるご質問
バージョンを上げたら既定AIは必ずOpus 5になりますか
プランによります。
Max・Team Premium・Enterprise従量課金・Anthropic APIなどは既定がOpus 5に切り替わります。
Pro・Team Standard・Enterpriseのシート契約は、2026年8月時点でも既定Sonnet 5のままです。
担当AIから別の担当AIを呼べないようにするにはどうしますか
settings.jsonのenvに"CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH": "1"を書きます。
直接呼ばれた担当からは、別の担当AIを呼ぶためのAgentツールが取り除かれます。
会話を分岐するforkだけは表示が異なり、Agentツールは残ったまま、実行時にエラーを返します。
3段目まで許可したのに担当AIを呼べないのはなぜですか
呼び出せる段数のほかにも制限があります。
同じ時点で動かせる担当は20、Claude Codeを起動してから終了するまでに呼べる担当は合計200です。
どの数値に達したかを分けて確認してください。
定義文の検証指示は消してよいですか
公式のプロンプティングガイドは削除を推奨しています。
ただし品質への影響はタスクによって変わります。
まず1つの定義で削って、同じタスクを流して比べてください。
見直しでは担当ごとのAI指定を優先する
v2.1.219で費用に直接影響するのは、呼び出せる段数が3に戻ったことよりも、modelを指定していない担当にメイン会話と同じ既定AIが適用される点です。
順番は決まっています。
担当定義を一覧にし、環境変数とfrontmatterで使うAIと呼び出し段数を固定し、同じ作業で処理量と結果を比べます。
この三つを済ませておけば、次に初期値が変わったときも影響箇所を確認できます。
ここに書いた内容は2026年8月上旬時点のものです。
Claude Codeはv2.1.223まで更新が続いており、既定値はパッチリリースでも動きます。
数値を引くときは、公式ドキュメントとご自身の環境で再確認してください。
サブエージェントを呼ぶ順序や費用の見直しは、担当定義が10本を超えたあたりから一人で把握しきれなくなります。
自社の構成で残す担当を判断しにくい場合は、担当定義を一覧にする段階からご相談いただけます。
現状の定義ファイルを拝見したうえで、優先順位の付け方をお伝えします。
自社に合う導入設計を、相談から。
対象部署・育成人数・業界固有の業務を伺い、法人受講とAI導入の進め方を整理します。