【保存必須】Claude Code 学習させない 設定の確認手順

- 個人向けプラン(Free・Pro・Max)は claude.ai の設定「Help Improve our AI models」をオフにすれば生成モデルの学習に使われない(安全性の判定で印が付いた会話は、安全性に関するモデルの改善に使われることがある)。送った会話の保持は30日(公式ドキュメント/2026-10-21確認)
- 商用の条件(Team・Enterprise・API・Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform(以下 Google Cloud)・Microsoft Foundry など)では、送ったコードとプロンプトを生成モデルの学習に使わないと公式が明記している(2026-10-21確認)
- 学習とは別に、利用状況の計測・エラー報告・/feedback の会話コピー(保持5年)・セッション品質調査が外へ出る。それぞれ環境変数で止める
- エラー報告は Pro か Max でサインイン・v2.1.198 以降・Claude API 直結・送ったデータを保存せず破棄する取り決め(ZDR)や米国の医療情報を扱う法律(HIPAA)に基づく契約が無い、の4条件がそろうと既定でオンになる
- 全員の設定を管理者が強制するサーバー管理設定は、Team か Enterprise の Owner 権限が必要。個人アカウントにはこの仕組みが無い
- 配って終わりにせず、claude doctor(配信を確かめる行が出るのは v2.1.248 以降)・/status・/permissions の3つで実際に効いているかを確かめる
Claude Code に学習させない設定は、使っているプランで決まります。
個人向けプラン(Free・Pro・Max)なら、claude.ai の設定画面にある「Help Improve our AI models」を1つオフにすれば、送ったコードとプロンプトはモデルの学習に使われません。
商用の条件(Team・Enterprise・API・Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry など)では、既定で学習に使わないと公式が明記しています。
ただし、学習に使わないことと保存されないことは別の話です。
法人の導入相談では、必ずこの3つを聞かれます。
送ったデータが学習に使われないか、社内の秘匿情報がどこにいつまで残るか、全社にどう統制を効かせるか。
公式ドキュメントの原文を2026-10-21に確認し直したうえで、情報システム担当が自分の手で確かめられる形に落とします。
結論:Claude Code に学習させない設定はプランで決まる
個人向けプラン(Free・Pro・Max)は設定ひとつで止まる
公式の「Data usage」はこう書いています。
「この設定がオンの場合、Free、Pro、Max アカウントからのデータを使用して新しいモデルをトレーニングします(これらのアカウントから Claude Code を使用する場合も含みます)」(日本語版/2026-10-21確認)。
個人向けプランでは設定のオンオフが学習の分かれ目になり、設定場所は1か所だけです。
なお、無料プランでは Claude Code そのものを使えません。
Pro・Max・Team・Enterprise か、開発者向け管理画面(Console)のアカウントが必要です(Advanced setup/2026-10-21確認)。
商用の条件は既定でコードもプロンプトも学習に使わない
同じドキュメントは「Anthropic は、商用条件の下で Claude Code に送信されたコードまたはプロンプトを使用して生成モデルをトレーニングしません」と明記しています。
対象は Team・Enterprise・API と、他社プラットフォーム経由(Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry など)です。
例外は顧客が自ら提供を選んだ場合で、公式が例として挙げているのが Development Partner Program です。
Anthropic の API を直接使う場合にかぎられ、Amazon Bedrock と Google Cloud 経由は対象外。
組織の管理者がオプトインする仕組みで、提供したデータの保持は最大2年です(公式ヘルプ/2026-10-21確認)。
管理者が参加していなければ、この例外には当たりません。
「既定でオン」と書いてある記事を鵜呑みにしない
確認した範囲の日本語記事では「Free・Pro・Max は既定でオン」と書かれています。
ところが公式ドキュメントとプライバシーセンターを読み直すと、既定値を明記した記述が見つかりません。
消費者向け規約の改定を伝える発表文(2025-08-28)も「ユーザーに選択してもらう」という書き方にとどまります。
ですから、この記事では既定値を断定せず、設定画面を自分の目で確かめる手順に落とします。
管理部門として記録を残すなら、設定画面のスクリーンショットを1枚保存してください。
| プラン区分 | 学習に使われるか | 止め方 | 送った会話の標準の保持期間 |
|---|---|---|---|
| Free・Pro・Max(個人向け。Free は Claude Code 自体を使えない) | 設定がオンの場合は学習に使われる | claude.ai の設定「Help Improve our AI models」をオフにする | 学習オンで5年/オフで30日 |
| Team・Enterprise(商用) | 既定で学習に使わない | 追加の操作は不要(管理者が Development Partner Program に参加しないこと) | 30日 |
| API と他社プラットフォーム経由(Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry など)の商用利用 | 既定で学習に使わない | 追加の操作は不要(Development Partner Program は Anthropic の API を直接使う場合だけが対象) | 30日と明記があるのは Team・Enterprise・API。他社クラウド経由の保持期間は Data usage に記載がありません |
出典:Data usage(英語版)/2026-10-21確認。
「学習に使わない」と「保存しない」は別の話です。Team・Enterprise・API でも送った会話の標準の保持は30日で、/feedback などで送った会話の記録(トランスクリプト)は5年保持されます。
個人向けプランで学習を止める手順
設定場所は claude.ai のプライバシー設定1か所
開く先は https://claude.ai/settings/data-privacy-controls です。
そこにある「Help Improve our AI models」をオフにします(プライバシーセンターの手順記事/最終更新 2026-08-03/2026-10-21確認)。
このスイッチは、Claude Free・Pro・Max の会話と、そのアカウントで Claude Code を使った場合の両方に効きます。
Claude Code だけを対象にしたスイッチは用意されていません。
オフなら送った会話の保持は30日、オンの場合は5年です。
5年と30日の差は、スイッチ1つの操作で決まります。
オフにしても残る例外がある
オフにしても、危険な内容かどうかを自動で判定する仕組み(分類器)が印を付けた会話は、信頼性と安全性に関するモデルの改善に使われることがあると公式が明記しています。
生成モデルの学習とは別枠の扱いですが、「オフにすれば一切使われない」とは書かれていません。
規約違反のフラグが立った場合の保持も別で、送った内容と返ってきた内容が2年、規約違反の判定に使う評価(Trust & Safety スコア)が7年です(保持期間の公式記事/2026-07-01更新/2026-10-21確認)。
社内規程に保持期間を書くなら、この例外も見ておく価値があります。
学習とは別に、外へ送られるものが4つある

学習への利用を止めても、Claude Code からは別の経路で4種類のものが外へ送られます。
このほかに、外部のページを読む機能(WebFetch)が送るホスト名の確認が、必須でない通信をまとめて止める設定でも残ります。
これは設定で個別に止められます(後述)。
利用状況の計測とエラー報告
1つ目は利用状況の計測(メトリクス)です。
送られるのは応答にかかった時間・接続の安定性・どの機能をどれくらい使ったかで、公式は「コード、プロンプト、ファイルパスが含まれることはない」と明記しています。
止めるときは環境変数 DISABLE_TELEMETRY を 1 にします。
2つ目はエラー報告です。
エラーが起きたときのエラーメッセージと内部のエラー情報(スタックトレース)を、第三者のエラー追跡サービスへ送ります。
問題は既定値で、次の4条件がすべてそろったときにオンになります。
- Pro または Max のアカウントでサインインしている
- 手元の Claude Code 本体(クライアント)が v2.1.198 以降である
- Claude API に直接接続している(Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS 経由ではない。Claude Platform on AWS は
CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWSを 1 にして AWS 上の Claude Platform へつなぐ経路) - 組織に ZDR や HIPAA に基づく契約が無い
この「バージョンで既定が変わる」点は、私が確認した範囲の日本語記事ではほとんど書かれていません。
社内に配った手順書が v2.1.198 より前の挙動を前提にしていると、更新後に説明と実態がずれます。
止めるなら DISABLE_ERROR_REPORTING を 1 にします。
/feedback・/bug・/share は会話のコピーが5年残る
3つ目が一番重い経路です。
/feedback は「コードを含む会話履歴のコピー」を送ります。
既定では現在のセッションだけですが、送信時に同じプロジェクトの過去24時間分や7日分も選べます。
保持は5年で、さらに任意で公開リポジトリに GitHub の issue が作られます。
/bug と /share も同じ経路で、DISABLE_FEEDBACK_COMMAND を 1 にすると3つまとめて止まります。
「学習に使われない設定にしたから大丈夫」と考えている人が、不具合に出くわして /bug を打つ。
これが社内でもっとも起きやすい事故だと思います。
だからこそ、後述する社内周知では「やってはいけない操作」として名前を出します。
セッション品質調査で「Yes」を押したとき
4つ目はセッション品質調査です。
点数だけを答えるなら数値しか送られませんが、その後に出る「トランスクリプトを見てよいか」で Yes を押すと、会話・Claude Code が内部で呼ぶ担当(サブエージェント)とのやりとり・手元に保存されたセッションのログファイル(生ログ)が送られます。
保持は最大6ヶ月で、止めるのは CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY を 1 にする操作です。
ここでいう経由は、CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX・CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRY・CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWS のいずれかを 1 にしている状態です。
クラウド上のサーバーから Claude API に直接つないでいる場合は Claude API 直結に当たり、計測は既定オンです。
この4つの経由では、計測とエラー報告と /feedback の Anthropic への送信が既定でオフです。
ただし CLAUDE_CODE_PROVIDER_MANAGED_BY_HOST が設定された環境は例外で、計測だけ既定オンです(止めるのは DISABLE_TELEMETRY)。
Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry では、/feedback と品質調査の Yes は送信されずに ~/.claude/feedback-bundles/ へローカル保存されます。
品質調査の表示と WebFetch のドメイン確認は、接続先を問わず動きます。
| 項目 | 送られる中身 | 既定 | 止める環境変数 | 保持期間 |
|---|---|---|---|---|
| 利用状況の計測(メトリクス) | 応答時間・接続の安定性・機能の使用パターン(コード・プロンプト・ファイルパスは含まない) | Claude API 直結ではオン/Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS 経由はオフ(ホストのプラットフォームが CLAUDE_CODE_PROVIDER_MANAGED_BY_HOST を設定した環境ではオン) |
DISABLE_TELEMETRY |
公式に明記なし |
| エラー報告 | エラー発生時のエラーメッセージと内部のエラー情報(スタックトレース) | Pro・Max でサインイン+v2.1.198 以降+Claude API 直結+ZDR・HIPAA 契約なしでオン/Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS 経由はオフ | DISABLE_ERROR_REPORTING |
公式に明記なし |
| /feedback・/bug・/share | コードを含む会話履歴のコピー(既定は現在のセッション、過去24時間分や7日分も選べる) | コマンドを実行したときだけ送信/Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由では Anthropic へ送られず端末に保存/Claude Platform on AWS 経由は既定でオフ | DISABLE_FEEDBACK_COMMAND |
5年 |
| セッション品質調査 | 点数のみなら数値だけ。Yes を押すと会話・サブエージェントとのやりとり・生ログ | Claude Platform on AWS を含め接続先を問わず動く/Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由では送信されず端末に保存 | CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY |
送信した場合は最大6ヶ月 |
出典:Data usage(英語版)/2026-10-21確認。
表中の「経由」は、CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX・CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRY・CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWS のいずれかを 1 にした状態です。
まとめて止める設定と、それでも残るもの
必須でない通信をまとめて止める
4つの環境変数を1つずつ配るのは面倒です。
公式は CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC を 1 にすると必須でない通信をまとめて止められるようにしています。
組織導入の公式ページにある「何を強制するか」の表にも、利用状況の計測を止める行(Telemetry opt-out)があり、env にこの変数を 1 で指定すると書かれています(admin-setup/2026-10-21確認)。
管理者としては、まずこの変数1つを配ると判断が早くなります。
環境変数は個人/プロジェクト/管理者配布のいずれの設定ファイルでも env に書くので、サーバー管理設定でも同じ env ブロックで配れます。
まとめて止めても残るものが2つ、止めると使えなくなる機能が1つ
1つは WebFetch のドメイン安全確認です。
外部のページを読むとき、そのホスト名(example.com のような部分)だけを api.anthropic.com へ送り、危険なドメインでないかを確かめます(結果は5分間キャッシュ)。
URL 全体やページの中身は送られませんが、どのドメインを見にいったかは外へ出ます。
これは環境変数ではなく設定の項目なので、env と同じ設定ファイルの env ブロックの外に "skipWebFetchPreflight": true と書きます。
もう1つは、公式プラグイン(機能を足す部品)の配布元(マーケットプレイス)が自動で登録される動作です。
環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_OFFICIAL_MARKETPLACE_AUTOINSTALL を env に 1 と書いて止めます。
副作用もあります。
CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC を 1 にすると機能フラグ(新機能の出し分け)の評価も止まり、別の端末から Claude Code のセッションを操作する Remote Control が使えなくなることがあります。
DISABLE_TELEMETRY も同じ副作用を持ちます。
業務で使う機能と突き合わせてから配るほうが安全です。
手元のパソコンに平文で残る会話ログ
外への経路を全部止めても、手元には残ります。
会話ログは ~/.claude/projects/ 配下に .jsonl 形式で置かれ、暗号化されていません。
守っているのは OS のファイル権限だけです。
Claude Code に設定ファイル(.env など)を読ませれば、その中に書いた値もログに書かれます。
パソコンを紛失したときのリスクは、クラウドの保持期間ではなく、この平文ログのほうです。
手元のパソコンに残る会話ログの保持は既定30日で、cleanupPeriodDays で変えられます(最小は1日、0 を指定すると設定エラーです)。
消すコマンドは claude purge で、v2.1.288 より前は claude project purge という名前でした(.claude ディレクトリの解説/2026-10-21確認)。
設定のキーと値、置ける設定ファイルの階層は、公式の Settings referenceが正です。
全員分を一度に設定する:Team/Enterprise が要る理由

個人アカウントには管理者が強制する仕組みが無い
ここまでの設定は、各自が自分の端末で変えられます。
言い換えると、各自が元に戻せます。
学習に使われたくないだけなら個人の有料プランで足りますが、管理者が全員の設定を強制する機能は個人アカウントにありません。
退職者のアクセスを止める、監査の記録を残す、といった管理部門の要件も同じです。
個人アカウントの枠では満たせません。
サーバー管理設定は Owner 権限で配る
管理者が設定を配る仕組みがサーバー管理設定(server-managed settings)で、claude.ai の管理コンソールから配信します。
利用条件は Claude for Teams または Claude for Enterprise の契約と、Owner または Primary Owner のロールです(公式ドキュメント/2026-10-21確認)。
注意したいのは、値によって承認の要否が決まる変数がある点です。
CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC・DISABLE_ERROR_REPORTING・DISABLE_TELEMETRY・DO_NOT_TRACK の4つは、1 や true のように真と見なされる値なら利用者の承認なしで適用され、それ以外の値では利用者の画面に確認が出ます。
機能やコマンドの切り替え、モデル指定、画面表示、数値の上限などは承認なしで適用されます。
一方、プロキシの指定、接続先のベースURL、計測データの送信先(OTEL_EXPORTER_OTLP_ENDPOINT)に空でない値を入れると、必ず利用者の画面に確認(ダイアログ)が出ます。
v2.1.218 より前は適用のされ方が違うので、更新してから配ってください。
v2.1.223 以降は、サーバー管理設定と、端末管理(MDM)や管理者用の設定ファイル managed-settings.json(以下、端末に配ったファイル)の配布を併用した場合、env の環境変数にかぎってサーバー管理設定が決めた変数が優先され、そこに無い変数だけ端末に配ったファイルの値で埋まります。
ただし OTEL_ で始まる計測の変数と、認証情報と組で扱われる接続先の変数は例外です(どの変数が該当するかはserver-managed settingsに一覧があります)。
例外の2種類は出どころを混ぜず、サーバー管理設定が OTEL_ の変数を1つでも配れば、端末に配ったファイルだけに書いた OTEL_ の送信先は効きません。
v2.1.223 より前のクライアントでは穴埋めがされず、サーバー管理設定が1つでも値を配っていれば端末に配ったファイルの env は無視されます。
古いクライアントが混ざっている社内では、同じ設定を配っても端末ごとに結果が変わります。
個人アカウントでの業務利用を塞ぐ
Team を契約しても、個人の Pro アカウントでサインインして会社のコードを触られたら意味がありません。
サインインの方法と、サインインできる組織を管理者が指定する設定(forceLoginMethod と forceLoginOrgUUID)で塞ぎます。
ZDR のドキュメントは「開発者が個人アカウントや別組織の API キーでサインインしたセッションは対象外」と明記しているので、契約上の保護を効かせるためにも必要な設定です(Zero data retention/2026-10-21確認)。
公式が自分で書いている限界も押さえておきます。
「クライアント側の制御であり、セキュリティ境界ではない。
管理外の端末では admin や sudo が無くても回避できる」。
本気で守るなら、MDM で設定ファイルを配るほうが強いということです。
最小席数は Team が2席から、Enterprise が20席から(年払いのみ)で、公式の価格ページは USD 表記のみです(claude.com/pricing/2026-10-21閲覧)。
| やりたいこと | 個人の有料プラン(Pro・Max) | Team・Enterprise |
|---|---|---|
| 学習への利用を止める | できる(各自が設定を1つオフにする) | 既定で学習に使わない |
| 全員の設定を管理者が強制する | できない(強制する仕組みが無い) | できる(サーバー管理設定/Owner 権限) |
| 個人アカウントでの業務利用を塞ぐ | できない | できる(forceLoginMethod・forceLoginOrgUUID) |
| 退職者のアクセスを止める | できない(アカウントは本人のもの) | できる(組織のメンバー管理) |
| 監査の記録を残す | できない | できる(設定変更の監査ログ。利用には契約の窓口になる Anthropic の担当(アカウントチーム)への連絡が必要) |
出典:server-managed settings・Zero data retention/2026-10-21確認。
Re-rail は約50社・20業界で導入支援をしてきました(2026年7月時点)。
この段階でやることは毎回ほぼ同じです。
管理者が配る設定・権限のルール・外部連携(MCP)の許可リスト・作業範囲を区切るサンドボックスを、利用者が上書きできない形でまとめて配ります。
進め方は法人導入ページで案内しています。
学習に使われたくないだけなら、個人の有料プランで設定を1つオフにすれば足ります。Team や Enterprise への切り替えは、全員の設定を管理者が強制したくなってからで間に合います。
設定したつもりで終わらせない:確認の3コマンド

配った設定が本当に効いているか。
確認は3つのコマンドで足ります。
claude doctor で配った設定が届いているかを見る
claude doctor を実行すると、出力に Managed settings (remote) の行が出ます。
この行は v2.1.248 以降なら必ず出て、「届いた/組織に設定が無い/取得に失敗した/取得をスキップした」のどれかを示します。
行そのものが出ないときは claude -v でバージョンを確かめ、v2.1.248 より前なら更新してください。
/status で効いている設定の出どころを見る
Claude Code のセッション内で /status を実行します。
Setting sources 行には、Enterprise managed settings に続いて、実際に勝った出どころが括弧で表示されます。
設定は複数の出どころ(サーバー管理設定・端末に配ったファイル・プロジェクトの設定・個人の設定)から読まれるので、どの出どころが効いているかはここで見ます。
個人の設定ファイルが勝っていた、という状態はここで初めて見つかります。
/permissions で実際の権限ルールを見る
セッション内で /permissions を実行すると、実際に効いている権限ルールを一覧できます。
許可リストを配ったのに効いていない、という状態をここで見つけます。
最後に、統制が成立しない条件を1つ。
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX(Google Cloud)・CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRY(Microsoft Foundry)のような接続先を指定する変数や、既定でない ANTHROPIC_BASE_URL を端末のコマンド入力(シェル)で環境変数として設定すると、サーバー管理設定の取得そのものがスキップされます。
既定がバージョンで変わる項目(エラー報告の v2.1.198、承認なし適用の v2.1.218)もあるので、クライアントを更新したあとにも、同じ3つをもう一度見てください。
Covered Models と ZDR の保持期間で読み違えやすい点
Covered Models は「少なくとも30日」
Anthropic は一部のモデルを Covered Models と呼び、別の保持ルールを適用しています。
対象は Claude Mythos 5・Mythos 5.1・Claude Fable 5・Fable 5.1 の4つです。
原文は「retained for at least 30 days and then automatically deleted」で、送った内容と返ってきた内容を少なくとも30日保持し、その後自動で削除すると書かれています。
30日で必ず消えるという意味ではありません(Covered Models/2026-09-01更新/2026-10-21確認)。
ZDR は標準の Enterprise に含まれない
これらのモデルでは ZDR(ゼロデータ保持)が使えません。
管理画面で作る利用単位(ワークスペース)、Enterprise 組織、他社クラウド経由のいずれでも同じです。
そもそも ZDR は標準の Enterprise プランに含まれず、管理画面から有効化することもできません。
適格性の確認を経て、契約の窓口になる Anthropic の担当(アカウントチーム)が組織単位で有効化します(Zero data retention/2026-10-21確認)。
日本語版はこの条件が弱い書き方なので、英語版で確認してください。
ZDR を有効にすると使えなくなる機能が6つあります。
別の端末からセッションを操作する Remote Control と、/feedback・/bug・/share はここに含まれます。
残りは同じ Zero data retention のページに一覧があるので、社内で使っている機能が載っていないか照らし合わせてください。
2026-09-01 に発表された Enterprise Frontier Safeguards
2026-09-01、Anthropic が Enterprise Frontier Safeguards を発表しました。
監視に使う活動データを顧客自身のクラウドアカウントに置ける方式で、対応範囲に Claude Code を含み、段階提供は2026年秋からです。
発表文には「Anthropic has never trained on enterprise data without explicit permission, and never will」(明確な許可なく企業のデータで学習したことはなく、今後もしない)とあります(発表/2026-10-21確認)。
先に書いた「Covered Models では ZDR が使えない」の例外として、この仕組みの提供が整うまでの移行措置として、適格と認められた顧客が自社内部の業務用途で Fable 5 と Fable 5.1 を使う場合にかぎり、期間限定で ZDR が使えます。
Mythos は含まれません。
引用する際のリンクも一言。
公式ドキュメントは code.claude.com と privacy.claude.com が現行です。
docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/data-usage は恒久的な転送(301)で code.claude.com/docs/en/data-usage へ転送されました(2026-10-21 実測)。
古い URL を社内手順書に貼ったままにしている例をよく見ます。
そのまま使える社内周知文のひな形
伝えるのは3つだけに絞る
ここまでの内容を全部社内に流しても読まれません。
私が周知で伝えるのは3つだけです。
学習に使われるかどうか。
外へ送られる操作(/feedback や品質調査の Yes)。
設定が効いているかの確認方法。
環境変数の一覧や保持期間の細部は、聞かれたときに答えれば足ります。
貼って使える文面
文面にはプラン名、設定画面の場所、やってはいけない操作、困ったときの連絡先を入れます。
下の文面は商用の条件(Team・Enterprise・API など)で契約している場合のものです。
個人の Pro・Max を業務で使っている場合は、冒頭の2文を「設定『Help Improve our AI models』をオフにすれば学習に使われません」に差し替えてください。
配ったあとに、各自の設定画面のスクリーンショットを1回だけ集めると、周知の実施記録になります。
監査で聞かれたときに出せるのはこれです。
【Claude Code を使う方へ:プライバシー設定のお願い】
当社では Claude Code を ◯◯プラン(例:Team)で利用しています。
このプランでは、送ったコードやプロンプトが
Anthropic 社の生成モデルの学習に使われることはありません(公式ドキュメントに明記)。
■ 個人の Pro / Max アカウントで業務のコードを扱っている方
下記の設定を開き、「Help Improve our AI models」をオフにしてください。
https://claude.ai/settings/data-privacy-controls
設定がオンだと送った会話の保持期間は5年、オフにすると30日になります。
■ やらないでください(会話のコピーが社外に送られます)
・/feedback /bug /share の実行
→ コードを含む会話履歴のコピーが送信され、5年間保持されます
・作業後に出る品質調査で「トランスクリプトを見てよいか」に Yes と答える
→ 会話とログが送信され、最大6ヶ月保持されます
不具合に気づいたときは、これらのコマンドを使わず情報システム担当へご連絡ください。
■ 設定が効いているかの確認
Claude Code 内で /status を実行し、Setting sources の行をご確認ください。
判断がつかない場合は、画面のスクリーンショットを担当へ送ってください。
■ 連絡先
情報システム担当:◯◯(社内チャット ◯◯ まで)
よくあるご質問
個人の Pro プランのままでも、会社のコードを扱って問題ありませんか。
学習への利用だけを見れば、設定を1つオフにすれば止まります。
ただし管理者が各自の設定を強制できず、本人が元に戻せます。
退職時にアカウントのアクセスを止めることもできません。
学習の心配だけなら個人プランで足りますが、統制の要件があるなら足りない、という切り分けになります。
Team に切り替えれば、全員の設定を強制できますか。
サーバー管理設定は Team か Enterprise の Owner 権限で配れます。
ただし、CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX(Google Cloud)・CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRY(Microsoft Foundry)のような接続先を指定する変数や、既定でない ANTHROPIC_BASE_URL がシェルで環境変数として設定されると、サーバー管理設定の取得自体がスキップされます。
公式も「クライアント側の制御であり、セキュリティ境界ではない」と書いています。
端末管理(MDM)での配布と併せて考えるのが現実的です。
設定をオフにすれば、データはどこにも残りませんか。
残ります。
送った会話の保持は、Team・Enterprise・API でも個人向けプランでオフにした場合も30日です(他社クラウド経由の保持期間は公式に記載がありません)。
/feedback などで送ったトランスクリプトは5年です。
手元のパソコンの ~/.claude/projects/ にも、暗号化されない形で会話ログが残ります。
Claude Code と OpenAI の Codex で、やることは同じですか。
押さえる順番は同じです。
学習への利用・外部への送信・全社の統制、の3点を確かめます。
ただし設定の置き場所と管理画面が違います。
どちらを使う場合も、公式のドキュメントで個別に確認してください。
まとめ:止める設定・配る設定・確かめる設定の3つを分けて考える
学習への利用はプランで決まります。
個人向けプランは claude.ai の設定を1つオフにする。
商用の条件(Team・Enterprise・API・Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry など)は既定で学習に使いません(2026-10-21時点の公式ドキュメント)。
次に、学習とは別に外へ出るものが4つあります。
利用状況の計測、エラー報告、/feedback の会話コピー(保持5年)、セッション品質調査です。
それぞれ環境変数で止められますが、まとめて止める設定でも WebFetch のホスト名確認は残ります。
そして、全社で統制するなら Team か Enterprise のサーバー管理設定が必要です。
配ったら claude doctor・/status・/permissions の3つで効いているかを確かめる。
ここまでやって、ようやく「設定した」と言えます。
自社で確かめきれない部分があれば、法人導入の相談窓口から状況を聞かせてください。
法人でのClaude Code / Codex 導入
Claude Code / Codex
法人セットアップの相談
自社の業務に合わせて、どこから導入するかを一緒に決めます。
設定から社内で使い続けられるまでを、Re-railが支援します。