【保存版】Claude Code 料金 法人プランの選び方ガイド

- 法人が選べる道は3つ。個人向け有料プラン(Proは年払いで1人あたり月17ドル)、Team(年払いで1席あたり月20ドルまたは100ドル)、Enterprise(1席あたり月20ドル+使った分のAPI料金)。APIは別のソフトの機能を呼び出す接続口です。2026年10月14日に公式で確認しました
- Teamは2〜150名で最低2名。Claude Codeは安い方のStandardシート(1人分の席)にも含まれます。Premium限定という説明は2025年8月時点の旧仕様です
- Enterpriseは1席20ドルの年払いに、使った分のAPI料金が乗る二階建て。最低席数は自分で申し込む場合(セルフサーブ)が20席、営業担当を通す場合が50席で、年間契約が前提です
- Teamに付くAPIクレジット(APIの利用に充てる前払い残高。組織全体で月500ドルが上限)は、ターミナル(文字で命令する画面)やIDE(プログラムを書く編集ソフト)、デスクトップアプリ、WebのClaude Codeには使えません
- 社内の1つのIDでログインするSSOと、共通設定の配布はTeamから。入退社を自動で反映するSCIM、記録を取り出すCompliance API、接続元を制限するIP許可リスト、チャットの保持期間の設定、データを保存しないZDRはEnterpriseからです
- 従量課金(EnterpriseやAPI契約)の見積りの軸は、1人あたり月150〜250ドル(公式が開発者の利用実績として公開している額)。導入初日に、全員が契約したプランのアカウントでログインしているかを確認します
席料だけを見ると、Team StandardとEnterpriseはどちらも1席あたり月20ドルです。
それでも、同じ人数で請求額が何倍も違うことがあります。
どこで分かれるのか。
その答えは、この記事の中ほどにあります。
結論:Claude Code の法人料金は「個人向け有料プラン → Team → Enterprise」の3段で選ぶ
Claude Codeの法人料金は、2026年10月14日時点で3つの道に分かれます。
個人向け有料プランはProが1人あたり月17ドル(年払い)、Max 5xが月100ドル、Max 20xが月200ドル。
Proの月払いは20ドルです。
Teamは1席あたり月20ドル(Standard)または100ドル(Premium、いずれも年払い)。
Enterpriseは1席あたり月20ドルの年払いに、使った分のAPI料金が別で乗ります。
ここで言うAPIは、別のソフトの機能をプログラムから呼び出すための接続口です。
API料金は使った量に応じた後払いなので、Enterpriseは席の料金と使った量の料金の二階建てになります。
出典はclaude.com/pricingと公式ヘルプで、私が2026年10月14日に確認しました。
この順番を飛ばしていきなりEnterpriseを見に行くと、たいてい最低席数の条件で止まります。

2026年10月14日時点の料金と人数の全体像
次の表の「使用量の考え方」に出てくる倍率は、Proを1としたときの比です。
セッション単位の使用量の上限は、5時間ごとに戻ります。
| プラン | 1人(1席)あたりの料金 | 対象人数 | Claude Codeの扱い | 使用量の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| Pro | 年払い月17ドル、月払い月20ドル | 1人 | 有料プランに含まれる | Proの使用量が基準になる |
| Max 5x | 月100ドル | 1人 | 有料プランに含まれる | Proの5倍の使用量 |
| Max 20x | 月200ドル | 1人 | 有料プランに含まれる | Proの20倍の使用量 |
| Team Standard | 年払い1席あたり月20ドル、月払い月25ドル | 2〜150名(最低2名) | すべてのTeamシートに含まれる | Proの1.25倍の使用量に加え、週単位の上限がある |
| Team Premium | 年払い1席あたり月100ドル、月払い月125ドル | 2〜150名(最低2名) | すべてのTeamシートに含まれる | Proの6.25倍の使用量に加え、週単位の上限がある |
| Enterprise | 1席あたり月20ドル(年払いのみ) | 自分で申し込む場合(セルフサーブ)は20席以上、営業担当を通す場合は50席以上 | 新しく契約する場合とセルフサーブのシートには含まれる。旧プランはシートが2種類あり、扱いが違う | 席料に使用量は含まれず、使った分をAPI料金で課金 |
出典は claude.com/pricing、claude.com/pricing/enterprise、support.claude.com/en/articles/9266767、support.claude.com/en/articles/11049741 で、2026年10月14日に確認しました。
Claude Code はPro・Max・Teamのすべての有料シートに含まれる(旧Enterpriseは要確認)
公式ヘルプは「Claude Code is included with every Team plan seat」と書いています(support.claude.com/en/articles/11845131)。
つまり、安いStandardシートでもClaude Codeは使えます。
Premiumシートの役割は、仕事量の多い人にもっと多くの使用量を割り当てることです。
「Claude CodeにはPremiumシートが必要」という日本語の説明は、2025年8月20日の発表時点の仕様です(anthropic.com/news/claude-code-on-team-and-enterprise)。
Premium前提で席数を見積もると、1席あたり80ドルの差が人数分だけ膨らみます。
価格はUSD表示で税別、地域によって扱いが変わる
料金ページは、表示価格に税を含まないと注記しています。
公式ヘルプは、料金や通貨、税の扱いが地域で変わると記載しています(support.claude.com/en/articles/9267289)。
社内資料で円換算を示すときは、換算レートとその日付を添えてください。
Team プランの料金:2〜150名、StandardとPremiumの2種類のシート
席の料金と最低人数、シートの混在
公式ヘルプは「For teams of 2 to 150」「Team plans require a minimum of two members」と記載しています(support.claude.com/en/articles/9266767)。
2名から契約できて、上限は150名です。
同ヘルプは「Organizations can mix and match seat types」(シートの種類は混在できる)と記載しているので、重い作業を回す数名だけをPremiumにできます。
ここは見積りをいちばん圧縮できる場所だと思います。
使用量の差はPro比1.25倍と6.25倍(週単位の上限は別にある)
倍率はどちらもProのセッション単位の割り当てが基準で、Standardが1.25倍、Premiumが6.25倍です。
基準がProなので、PremiumはStandardの5倍になります。
「PremiumはStandardの6.25倍」と書いている記事は、基準の取り違えです。
倍率とは別に、どのモデル(Claudeの種類)を使っても共通して効く週単位の上限があります(「a weekly usage limit that applies across all models」)。
数値は公表されていないので、倍率だけで月の処理量を割り出すのは無理があります。
なお、この席の割り当ては、Claude Codeだけでなく、ブラウザで使うClaudeのチャットでも同じ枠から消費されます(code.claude.com/docs/en/costs)。
月500ドルのAPIクレジットはClaude Codeに使えない
Teamには月ごとのAPIクレジット(API利用に充てられる前払い残高)が付きます。
Standardは1席あたり20ドル分、Premiumは1席あたり100ドル分で、これを組織全体で合算します。
組織あたり月500ドルが上限で、未使用分は請求サイクルの末に失効します(support.claude.com/en/articles/17154008)。
同じヘルプが「Interactive Claude Code in the terminal, IDE, desktop, or web」を対象外と明記しています。
IDEはプログラムを書くための編集ソフトです。
ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、Webのどれで使っても、このクレジットはClaude Codeに充当されません。
料金ページに並ぶ「月500ドルのプールされたAPIクレジット」をClaude Codeの原資に数えると、見積りの前提がそこで崩れます。
Enterprise プランの料金:席料+使った分のAPI料金、年払いが前提
1席20ドルに使った分のAPI料金が別で乗る
冒頭の問いの答えがここです。
料金ページには「$20 Per seat / month, billed annually」「Annual commitment required. Minimum 20 seats.」「Usage is billed as you go at API rates」と書かれています(claude.com/pricing/enterprise)。
席料に使用量は含まれません。
席の数で決まる固定費と、使った量で動く変動費を、別々に見積もる必要があります。
席料だけを見るとTeam Standardと同額に見えます。
ただ、Enterpriseの請求書には席料の下に従量の行が並びます。
Teamは席料のうちに使用量が入っていて、Enterpriseは入っていない。
同じ20ドルでも請求額が何倍も違うのは、この一点が原因です。

最低席数はセルフサーブ20席、営業経由50席
最低席数は1つではなく、自分で申し込むセルフサーブが20席、営業担当を通す場合が50席です(support.claude.com/en/articles/9797531・更新2026年9月1日)。
料金ページに書かれている「Minimum 20 seats」は、自分で申し込む場合の下限です。
営業担当を通す契約では50席が下限になるので、この2つは矛盾ではなく、申込経路ごとの条件だと読んでください。
いずれも年間契約が前提になります。
20名に届かない会社は、Enterpriseの管理機能が要件に入っていてもここで足が止まります。
その場合はTeamで足りるかを先に確かめるほうが現実的です。
支払い方法も申込経路で分かれます。
セルフサーブはクレジットカードとACHです。
ACHは米国の銀行口座からの振替で、USDのみです。
営業経由はクレジットカード、ACH、請求書払いで、複数の通貨に対応と記載があります(日本円建ての価格表は確認できませんでした)。
旧Enterpriseのシート種別は読み替えが必要
新しく契約する場合とセルフサーブのEnterpriseはシートが1種類で、そのシートにClaude Codeが含まれます。
旧プランは2種類で、公式ヘルプは「Chat + Claude Code seats」(使った量で課金)と「Premium seats」(席数で課金)に書き分けています(support.claude.com/en/articles/11845131)。
既契約なら、契約時の書面か、Anthropicの窓口へ自社のシート種別を照会してください。
課金の形が違うので、増員の見積り方も変わります。
プランで変わる機能と管理機能の線引き
画面操作を代行するComputer useは、Pro・Maxだけで使える
プランごとに使える機能の一覧表(公式)では、Computer useはPro・Maxのみで、Team・Enterpriseでは使えません(code.claude.com/docs/en/feature-availability)。
Computer useは、画面を見てマウスやキーボードの操作を代行する機能です。
上位プランへ移ると使えなくなる側に入っているので、業務で使っている心当たりがあるなら移行前に公式ページで確かめてください。
上位プランなら全部使える、とはなりません。
Remote ControlとChannelsは管理者が有効にするまで使えない
同じ一覧表で、Remote ControlとChannelsはTeam・Enterpriseが「Admin-enabled」と記されています。
管理者が有効にするまで、既定では使えないという意味です。
Remote Controlは、自分のパソコンで動いているClaude Codeの作業を、スマートフォンやブラウザから続ける機能です。
Channelsは、TelegramやDiscordなどのチャットアプリから、動いているClaude Codeへメッセージや通知を送り込む機能です。
逆にTeamから増える機能(Code Review、分析、共通設定)
反対に、Code Review(書いたプログラムを自動で点検する機能)、分析ダッシュボード、サーバー側から配る共通設定(server-managed settings)はTeamから増えます。
共通設定はEnterprise限定ではありません。
管理コンソールからClaude Codeの組織共通の設定を配れるので、ここがTeamの実質的な主力機能だと思います。
プラン変更の前に、今どの機能を業務で使っているかを洗い出してください。
SSOはTeamから、SCIMはEnterpriseから
SSO(社内の1つのIDとパスワードで複数のサービスにログインする仕組み)と、ドメインキャプチャ(自社のメールアドレスで作られたアカウントを組織の管理下に集める機能)は、Teamで使えます(support.claude.com/en/articles/9266767)。
SSOをEnterprise限定だと思い込むと、1段飛ばして契約することになります。
Enterpriseで増えるのは、SCIM、Compliance API、Enterprise Analytics API、保持期間の設定、IP許可リスト、ZDRです。
SCIMは、従業員の追加や削除を人事側のシステムから自動で反映する仕組みです。
人数が少なくて手で止められるなら、TeamのSSOで足ります。

| 機能 | Pro・Max | Team | Enterprise | 必要になる条件 |
|---|---|---|---|---|
| SSO(社内の1つのIDでログイン) | 使えない | 使える | 使える | ログインを社内のID管理に合わせたい |
| ドメインキャプチャ(自社のメールアドレスで作られたアカウントを組織に集める) | 使えない | 使える | 使える | 個人で作ったアカウントを組織へ寄せたい |
| サーバー側から配る共通設定 | 使えない | 使える | 使える | 全員の設定を管理者が決めたい |
| 分析ダッシュボード(利用状況の画面) | 使えない | 使える | 使える | 誰がどれだけ使っているかを知りたい |
| 監査ログのCSV書き出し | 使えない | 不明(公式の記載を確認できず。契約前に照会) | 組織設定の「Data and privacy」画面(組織のデータとプライバシーの設定画面)から、Owner(組織の管理者)とPrimary Owner(組織の最上位の管理者)が書き出せる | 操作の記録は要るが、やりとりの本文の提出までは求められない |
| SCIM(入退社の自動反映) | 使えない | 使えない | 使える | 入退社が多く、退職者の停止を手作業に残せない |
| Compliance API(記録をプログラムで取り出す仕組み) | 使えない | 使えない | 使える | 監査でやりとりの本文の提出を求められる |
| Enterprise Analytics API(利用状況をプログラムで取り出す仕組み) | 使えない | 使えない | 使える | 利用状況を自社のBIツール(集計して分析するためのソフト)に取り込みたい |
| IP許可リスト(接続元の制限) | 使えない | 使えない | 使える(Anthropicへの依頼が必要) | 社内ネットワークからだけ使わせたい |
| チャットの保持期間の設定(下限30日。プロジェクト(Claudeで会話や資料をまとめる機能)は既定で無期限) | 使えない | 使えない | 使える(Primary OwnerまたはOwnerのみ) | 社内規程で保存期間が決まっている |
| ZDR(送ったデータを保存しない設定) | 使えない | 使えない | 標準には含まれず、個別の有効化が必要 | 外部にデータを残せない契約や規程がある |
監査ログCSVとCompliance APIは別の機能
「監査ログが要るからEnterprise」と言う前に、どちらが必要なのかを切り分けてください。
監査ログのCSV書き出しは、組織設定の「Data and privacy」画面(組織のデータとプライバシーの設定画面)にあり、書き出せるのはOwnerとPrimary Ownerです(platform.claude.com/docs/en/manage-claude/compliance-api)。
遡れる期間に上限があり、CSV(表計算ソフトで開ける形式)だけで、やりとりの本文は取れません。
Compliance APIは別物です。
/v1/compliance/* で始まるAPIで、呼び出すときに使う認証用の鍵が2種類、呼び出しは1分あたり600回までです。
Claude Codeのセッション記録まで取得できます(platform.claude.com/docs/en/manage-claude/compliance-api)。
監査で本文の提出を求められる業種なら、こちらが必要です。
記録が残ればよいだけなら、過剰です。
IP許可リスト、保持期間、ZDRは依頼や審査が要る
IP許可リストはEnterprise限定で、管理画面から自分では有効にできません。
AnthropicのサポートかAnthropicの担当に、CIDR(接続元のIPアドレスの範囲を「192.0.2.0/24」のように書く形式)の一覧を渡して追加してもらいます(support.claude.com/en/articles/13200993)。
必要な範囲を書き漏らすと社員がログインできなくなる、という警告も公式ヘルプにあります。
保持期間の設定は下限が30日で、設定できるのはPrimary OwnerまたはOwnerだけです(support.claude.com/en/articles/10440198)。
プロジェクト(Claudeで会話や資料をまとめる機能)は既定で無期限保持です。
チャットの保持期間を30日にしても消えません。
ZDR(Zero Data Retention)は、送ったデータを保存しない設定です。
標準のEnterpriseには含まれず、条件を満たす組織に限りAnthropicが個別に有効化します(code.claude.com/docs/en/feature-availability)。
しかも有効にした組織では、分析ダッシュボードのうち、Claude Codeの支援で書かれたコードの量を数える指標(contribution metrics)が使えなくなります(code.claude.com/docs/en/analytics)。
従量課金のEnterprise・APIは「1人あたりの月額」で見積もる
公式が公開している実際の利用額(1稼働日13ドル、月150〜250ドル)
公式のコスト管理ドキュメントには「the average cost is around $13 per developer per active day」「$150-250 per developer per month」「costs remaining below $30 per active day for 90% of users」と書かれています(code.claude.com/docs/en/costs)。
1人あたり1稼働日およそ13ドル、月150〜250ドル、9割の利用者は1稼働日30ドル未満に収まっています。
ここでいう稼働日(active day)は、その人が実際にClaude Codeを使った日のことです。
営業日すべてに13ドルを掛けると、現実より大きい数字が出ます。
月額を見るなら、月150〜250ドルのほうを使ってください。
席料20ドルと並べると、桁が違います。
従量型のEnterpriseなら、席料ではなくこちらの数字を軸にしてください。
公式の数字は開発作業での利用が前提で、用途が違えばそのまま当てられません。
APIで使う場合のコストの見方はClaude APIのコスト分析ガイドに整理しています。
公式も少人数の試験導入(パイロット)から始めることを推奨している
同じページには「start with a small pilot group and use the tracking tools below to establish a baseline before wider rollout」とあります。
少人数で試し、基準値を取ってから広げる。
私が導入相談で返している答えと、公式の推奨が一致しています。
モデルの更新で従量の前提が動く
モデルは、Claudeの中身にあたる種類のことです。
新しい版が出ると、同じ仕事でも処理の速さと料金が変わります。
Sonnet 5.5は2026年9月28日の発表で、多くの作業で実行コストが下がったとされています(anthropic.com/claude-sonnet-5-5)。
2026年9月にはOpusの新版(Opus 5.5)も発表されていますが、発表ページのURLをこちらで特定できていません。
社内資料に日付を転記する前に、公式の発表ページで確認してください。
半年前の試算をそのまま持ち回ると実際と合わなくなるので、見積りは四半期ごとに見直すのが無難でしょう。
IP許可リストとZDRは、最初の導入では要らないことが多いです。どちらもAnthropicへの依頼か個別の審査が前提で、着手すると日程が読みにくくなります。必要になった段階で足すほうが早く進みます。
自社はどれを選ぶか:人数、統制、支払いの3点で決まる
学習に使われたくないだけなら個人向けプランの設定で足りる
個人向けプラン(Free・Pro・Max)は、設定のプライバシー画面(claude.ai/settings/data-privacy-controls)にある「Help Improve our AI models」(AIモデルの改善に協力する項目)をオフにすれば、以後の会話とプログラムを書くやりとりは学習に使われません(privacy.claude.com/en/articles/12109829)。
商用の条件(Team、Enterprise、API)では、AIへ出した指示文(プロンプト)やコードを既定で学習に使わないと明記されています(privacy.claude.com/en/articles/7996868)。
学習に使われたくないという要件だけなら、個人向けの有料プランで足ります。
ここを理由にTeamへ上げる必要はありません。
管理者が全員に強制したい、記録を残したいならTeam以上
管理者が全員の設定を強制する、監査の記録を残す、退職者のアクセスを止める。
このどれかが要件に入った時点で、個人アカウントでは成り立ちません。
個人アカウントには、管理者が全員の設定を強制する機能がないからです。
監査ログの書き出しがTeamで使えるかは未確認なので、記録が目的なら契約前に照会してください。
統制は、サーバー側から配る設定(server-managed settings)で行います。
個人アカウントでの業務利用を止める設定、権限のルール、外部ツール連携(MCP)の許可リスト、サンドボックス(作業できる範囲を区切る仕組み)を、各自が上書きできない形で配ります。
MCPは、Google DriveやGmail、会計ソフトなどの外部サービスにつなぐための共通の仕組みです。
| 自社の状況 | 選ぶプラン | 判断の根拠 |
|---|---|---|
| 1人から数名で試す | 個人向け有料プラン(Pro、Max) | Claude Codeは個人向けの有料プラン(Pro・Max)に含まれ、公式も少人数の試験導入から始めることを推奨している |
| 2〜150名で共通設定を全員に配りたい | Team(必要な人だけPremium) | サーバー側から配る共通設定と分析ダッシュボードはTeamで使え、最低2名から契約できる |
| 退職者のアクセス停止を自動化したい | Enterprise | SCIMはEnterpriseのみ。手で止められるならTeamのSSOで足りる |
| 監査でやりとりの本文の提出が要る | Enterprise | 監査ログのCSVは本文を取れず、Compliance APIはEnterpriseのみ |
| 接続元のIPを限定したい | Enterprise(営業またはサポートへ依頼) | IP許可リストはEnterprise限定で、管理画面からは有効化できず、Anthropicへの依頼が必要 |
| 151名以上で使う | Enterprise | Teamの上限は150名。セルフサーブ20席、営業経由50席で年間契約が前提 |
インボイスと通貨の扱い(確認できたことと未確認のこと)
確認できたこと。
Anthropic, PBCは国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトに登録されています(登録番号T7700150134388、登録年月日2026年2月17日)。
2026年10月14日に公表サイトで確認しました。
請求書払いは営業経由のEnterpriseで利用でき、複数の通貨に対応と記載があります(support.claude.com/en/articles/9797531)。
確認できなかったこと。
Teamの支払い方法がクレジットカードのみなのか、日本円建ての価格表があるのかは、2026年10月14日時点で公式ページに記載を見つけられませんでした。
カード限定だという情報は二次情報でしか確認できていません。
ここは契約前にAnthropicの窓口へ照会してください。
どのプランでも最初にやること:APIキー方式の確認と、使われる状態づくり
ログインは契約したプランのアカウントで行う
プランをどれに決めても、先にやることは同じです。
APIキー方式は、契約したプランのアカウントでログインする代わりに、API(別のソフトの機能を呼び出す接続口)の鍵を入力して使う方法です。
最初の起動時にこれを選ぶと、プランの料金とは別に、使った分だけの従量課金が立ち上がります。
だから私は、最初の起動時にどちらを選んだかを各自に聞いて確認しています。
ターミナル(文字だけでパソコンに命令する画面)の操作に慣れていない人は、ターミナルを使わないデスクトップアプリから始めてください。
なお、このデスクトップアプリは無料プランでは使えません(code.claude.com/docs/en/feature-availability)。
Team・Enterpriseを契約しても、各自の端末がAPIキー方式(鍵を入力して使う方法)のままなら、プランの料金とは別に使った分の従量課金が走ります。導入の初日に、どちらを選んだかを全員に聞いてください。
会社の指示書、作業フォルダ、毎回読み込ませる参照ファイルを先に作る
アカウントを配って終わりにすると、使われない状態で止まります。
最初に、会社の指示書(CLAUDE.md)と作業フォルダの構成、毎回読み込ませる参照ファイル(決定事項、好み、判断基準、進捗を書いたファイル群)の置き場所を決めます。
ファイル形式はMarkdown(見出しや箇条書きを記号で書く、文字だけの文書形式)です。
毎回の指示で同じ説明を繰り返さないための土台です。
Re-railでは2026年7月時点で、役割を分けた50体以上のAIエージェントに社内業務を分担させています(自社運用の実績)。
この記事も、執筆から事実確認、品質検査までを通して出しています。
MCPは絞り、完了判定を通してから引き渡す
外部ツール連携(MCP)は目的に合わせて絞り、実際に1回操作が成功するところまで確かめてください。
認証の切れ方と付け直し方も、手順として残します。
外部連携は外のサービスに権限を渡すので、絞らないと事故の入口になります。
完了判定は「できたつもり」を残さないために置きます。
つないだ外部ツールで1操作が成功する、主目的の業務を最後まで実行できる、実際に使う担当者が1人で1回再現できる。
この3つを確かめてから引き渡します。
よく見るつまずきは4つで、見つかる工程がそれぞれ違います。
APIキー方式を選んで従量課金になる(導入初日に全員へ聞けば分かる)。
外部連携の認証が切れて止まる(運用が始まってから、ある朝突然動かなくなる)。
動作確認が足りず「できたつもり」で終わる(引き渡しの場で業務を1本通すまで出てこない)。
最初に任せる業務を広く取りすぎて定着しない(1か月後に利用状況を見て初めて気づく)。
最初の打ち合わせ(キックオフ)から設定完了までは2〜4週間が目安です。
法人導入の進め方はClaude Code / Codex 法人セットアップのページにまとめています。
そのまま使えるプラン判定メモ
社内で回すなら、この形で埋めるのが早いと思います。
本文で挙げた事実だけで組んでいます。
# プラン判定メモ(2026-10-14 時点の公式記載にもとづく)
[人数]
- 使う人数: ___ 名
→ 2名未満は個人向け有料プラン / 2〜150名はTeamを使える範囲(選ぶかは下の統制の要件で判断) / 151名以上はEnterprise
- Enterpriseの最低席数: 自分で申し込む場合(セルフサーブ)20席 / 営業担当を通す場合50席
(いずれも年間契約が前提)
[統制の要件] ひとつでも「要」ならTeam以上
※学習に使わせたくないだけなら、この3項目には当たらない(個人向けプランの設定で足りる)
- 管理者が全員の設定を強制する: 要 / 不要
- 社内の操作の記録を残す: 要 / 不要
(監査ログのCSVがTeamで使えるかは未確認。契約前に照会)
- 退職者のアクセスを止める: 要 / 不要
[Enterpriseが要る要件] ひとつでも「要」ならEnterprise
- SCIMで入退社を自動反映: 要 / 不要
- Compliance APIで本文まで提出: 要 / 不要(監査ログCSVに本文は入らない)
- IP許可リストで接続元を限定: 要 / 不要(Anthropicへの依頼が必要)
- 保持期間を自社で設定(下限30日): 要 / 不要(Claudeのプロジェクト機能は既定で無期限)
- ZDR(送ったデータを保存しない): 要 / 不要(個別の有効化が必要)
[使えなくなる機能の確認] Team・Enterpriseでは Computer use が使えない
- 業務で Computer use(画面操作の代行)を使っている: はい / いいえ
- Remote Control と Channels: 管理者が有効にするまで既定でオフ
[見積り]
- 1人あたり月額の目安(従量課金のEnterprise・APIのみ。Team・Pro・Maxは席料で確定):
150〜250ドル(公式が公開している利用実績。1稼働日あたり約13ドル)
※稼働日=実際に使った日。営業日すべてに13ドルを掛けると過大になる
- Teamの月500ドルのAPIクレジット: Claude Code には使えない → 原資に数えない
- モデル更新で前提が動く → 四半期ごとに見直す
[契約前に窓口へ照会する]
- Teamの支払い方法(カードのみか) … 2026-10-14時点で公式記載を確認できず
- 日本円建ての価格表の有無 … 2026-10-14時点で公式記載を確認できず
- 請求書払い … 営業経由のEnterpriseのみ(公式ヘルプに記載)
[導入初日の確認]
- 全員に聞く:最初の起動時にAPIキー方式か、契約したプランのアカウントを選んだか
よくあるご質問
2人からTeamプランを契約できますか
できます。
Teamは2〜150名が対象で、最低2名から契約できます。
安いStandardシートでもClaude Codeは使えるので、重い作業を回す人だけPremiumにして混在させることもできます。
席料が同じ1席20ドルなのに、TeamとEnterpriseで請求額が違うのはなぜですか
Teamは席料のうちに使用量が含まれ、Enterpriseは含まれないからです。
Enterpriseの請求書は、席料の行の下に、使った分のAPI料金の行が並びます。
公式の利用実績は1人あたり月150〜250ドルなので、席料20ドルだけで見積もると実際と大きく離れます。
Enterpriseは最低何人からですか
自分で申し込むセルフサーブで20席、営業担当を通す場合は50席です。
いずれも年間契約が前提になります。
20名に届かない場合は、Teamで要件が満たせるかを先に確かめてください。
Teamの月500ドルのAPIクレジットでClaude Codeの費用を賄えますか
賄えません。
ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、WebのClaude Codeは対象外です。
未使用分は請求サイクルの末に失効するので、見積りの原資には数えないでください。
個人向けプランのままでも、データが学習に使われないようにできますか
できます。
設定>プライバシーの「Help Improve our AI models」をオフにすれば、以後の会話は学習に使われません。
ただし、管理者が全員の設定を強制する機能は個人アカウントにありません。
全社で統制したいなら、TeamかEnterpriseになります。
まとめ:少人数で試し、統制が必要になった段階でTeam・Enterpriseへ
Teamは2〜150名で、1席あたり月20ドルまたは100ドル(年払い)。
Enterpriseは1席あたり月20ドルの年払いに従量が乗り、最低席数はセルフサーブ20席、営業経由50席。
いずれも2026年10月14日に公式の料金ページとヘルプで確認した内容です。
選ぶ順番はひとつです。
まず少人数で個人向けの有料プランから試し、管理者が全員に設定を強制する、記録を残す、退職者を止める、のいずれかが必要になった段階でTeamへ。
SCIMやCompliance API、IP許可リストが要件に入ったらEnterpriseへ。
公式も「小さなパイロットから」と書いているので、段を飛ばす理由はほとんどないと思います。
そして最初にやることは1つだけです。
APIキー方式を選んでいないかの確認。
自社の人数と要件を並べたうえでどのプランにするかを決めたい場合は、Claude Code / Codex 法人セットアップのページから相談を受けています。
法人でのClaude Code / Codex 導入
Claude Code / Codex
法人セットアップの相談
自社の業務に合わせて、どこから導入するかを一緒に決めます。
設定から社内で使い続けられるまでを、Re-railが支援します。